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映らなくなった地デジ放送の疑問にお答え

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目次 »地デジアンテナetc

地デジ放送、映らない:映りが悪い

テレビのブロックノイズ

テレビの映りが悪くなる原因にはいろいろあります。原因を特定してそこを改善すれば映りは確実によくなります。よくありますのが下記のような原因で、その対処方法も違います。また、原因が一つだけとも限らず、複数の要因が絡んでいるときもあります。

  • アンテナの取り付け位置が適切ではない。方角、高さなどの調整。
  • コネクターの接触不良。ゆるみがないか、確実に取り付けられているか。
  • ケーブルの断線・老朽化・損傷。ケーブルの中の銅線が見えている時には、補修及び交換が必要です。
  • アンテナ及びその周辺機器(ブースターなど)の老朽化・損傷はないか。アンテナの折れ曲がりや、さび等があれば特定チャンネルだけが映らなくなることが多くあります。
  • テレビ塔から送信されているテレビ電波が、アンテナに届くまでに空気中のノイズの影響を受け電波の品質が悪くなっている。また、周囲の建物にあたり、反射した電波(時間的にずれた)をアンテナが同時に受信している時には、アンテナの取り付け位置の見直し、方角、高さなどの調整が必要になります。地デジアンテナは、必ずしもできるだけ高く上げて取り付ければいいと言うわけではありません。
  • 電波の改善のために、ブースターを取付ける事もあります。その時に、ブースターの設定調整が不適切ですと、電波の受信レベル(信号品質)が一定せず、極端に下がったりします。録画したい時にキレイに録画もできなくなります。

    などのたくさんの原因が考えられます。一つひとつ原因を調べて、低くなった受信レベルを高めていく事が必要になります。

※アンテナの方向調整を行った場合に、テレビの受信レベル表示はどうなるのか?
テレビ受信レベル数値 → 変化する


E202等のエラーメッセージが表示される

テレビのエラーコード

今まで観ていたテレビ番組が突然に観れなくなったときに画面に表示される、エラーメッセージ、エラーコードに次のようなものです。

  • :E201【受信できません】
    :E202【信号レベルの低下】
    :E203【このチャンネルは放送を休止】
  • テレビが映らない:映りが悪い原因は、受信している「テレビ電波に問題」があるという意味です。受信電波がテレビまで届いていない、届いている電波が弱すぎる為に起こります。アンテナに原因もあれば、その他のケーブル等のアンテナ機材、または、テレビ+レコーダー等の不具合も含まれます。対策としては、アンテナの取付け位置と方角調整、ケーブルのコネクターの接続にゆるみがないか等を確認してあれば直します。
    ※テレビ本体側に劣化損傷:機能低下等があってテレビが映らなくなった時にも、アンテナの設定等に不具合があると、同じエラーメッセージが表示されることがあります。テレビ自身がテレビの不具合には気づかないようです。
  • 逆にテレビ電波の受信レベルが強すぎるときには、テレビの設定でアッテネーター(電波を弱める:減衰)の機能を「オン」にします。
  • その他よくありますのが、昔のアナログ用VHFと現在の地デジ用UHF アンテナ及びその機器同士を、1つのケーブルでつなぎ屋内に配線しているときにもこのようなメッセージコードが表示されます。その時には、VHFとUHFの機材を分けます。
    補修した後には、再度テレビの受信設定(地域設定、チャンネル設定など)を行うことも必要になります。


アフターサービス

テレビコンセント:古いむき出しタイプのテレビコンセント

埋め込みコンセント

年数が経ったご自宅のテレビの近くの壁面に、写真右側のようなテレビコンセントがあるかと思います。

  • 古いタイプのむき出し(直結の)テレビコンセントは、ケーブルを接続するときに中の銅芯と網線をむき出しにして接続することになります。接続した頃はテレビもよく映つりますが、年数が経ちますとむき出しになっているケーブル部分がゆるんだり・劣化・損傷します。そうなりますと映りが悪い:映らない原因になります。
  • ケーブルをむき出しにしないで接続することができる、新しいタイプの:プレートとテレビコンセントに交換することも改善策の一つです。
  • 写真(左下)には、電気を通す:電源挿入型の埋め込みタイプのテレビコンセントです。赤の○印が目印になっていますが、BSアンテナに電気を送るときやブースター電源部から電気を送る時に使われるテレビコンセントです。

旧:VHFアンテナと現:UHFアンテナの混合

VHFとUHFアンテナの混合

テレビの映りが悪い、映らない、特定チャンネルだけが映らない原因でよくあることです。

  • 過去のアナログ放送では:VHFアンテナが使われていました。現在のデジタル放送では:UHFアンテナが使われています。
    アナログ放送から、デジタル放送に移行する時に、古いVHFアンテナも残したまま、新しく取り付けたUHFアンテナと混合器を使って屋内にケーブルを配線していました。(黄色の部分で)その時は問題なく映りましたが、現在では、複数年たっているためにVHFアンテナ及び混合器が劣化・損傷して、電波がいちじるしく低下:弱くなってしまい、ブロックノイズ、映らない原因になっています。VHFとUHFを分ければ、ほとんどの場合で改善します。(VHF:アナログは終了しています)
  • アンテナ工事現場で気になっていること1つ。
    VHFアンテナは映りが悪い時には、アンテナの取り付け位置の高さを上げれば上げるほど映りも改善されました。
    しかし、現在のデジタル放送用のUHFアンテナは、必ずしも高く設置すればいいと言うわけでもなく、逆に低く取り付け直したり、設置場所を左右にわずかずらすことでも改善されたりします。
    携帯電話で、声が聞きずらい時に少し移動すればきれいに聞こえるようになるイメージです。ですので、UHFアンテナは高い場所が必ずしも良いというわけではありません。
    ※旧VHFテレビ放送で使用していた電波と現在のUHFテレビ放送で使用している、電波では波長や周波数に違いがあるため、アンテナの素子も短くなりましたが、アンテナの良好な設置方法も変わりました。

電界強度:電波の強弱の見極めとアンテナ選び

電界強度とは、ご自宅のアンテナに電波が届いているときの、その地点での電波の強さを表しています。その電波の強さによって、【強・中・弱】電界地域に分類されます。テレビ塔からご自宅までの距離やご自宅をカバーしているテレビ塔の出力ワット数が大きく関係してきますが、必ずしもそうとは限りません。

  • 強電界地域=電界強度が80dB以上の電界地域。平面式アンテナや14素子タイプの八木式アンテ等で問題なく受信できます。
  • 中電界地域=電界強度が80dB~60dBの電界地域。平面式や14素子八木式アンテナでは、テレビ2台位までが工事の目安となります。
  • 弱電界地域=電界強度が60dB以下の電界地域。20素子以上の八木式または高性能タイプ八木式アンテナでないと推奨受信レベルには厳しいものがあります。ブースター及びラインブースターを設置すれば、平面式アンテナでもテレビの映りが良好な推奨受信レベルはほぼクリアできます。
  • テレビ電波を送信するテレビ塔の出力(送信する力)ですが、
    テレビ塔からの出力(送信する力)とご自宅までの距離により、電界強度をある程度見極めることもできます。
    しかし、周辺の環境:くぼ地:大きな建物の影になったりしているとアンテナ選びも難しくなります。ご自宅周辺に設置されているアンテナの種類もアンテナ選びの判断材料になります。
    那覇局(豊見城市在)1000W。石垣局100W(石垣市在)今帰仁局30W(今帰仁村在)。南城佐敷局3W(南城市知念守礼カントリークラブ内)。宜野湾局1W(宜野湾市牧港火力発電所煙突上)。沖縄局1W(沖縄市役所上)。うるま市具志川局1W(具志川運動公園東方)。その他にも0.3W以下の中継局が多数あります。


地デジ電波:特性と測定項目

テレビの受信レベル表示

地デジ放送電波は、一般的に周波数が:470~710MHzと低いために、山、くぼ地、ビル、雨などの空気中に多少の障害物となる抵抗があっても回り込んだり、反射したりする特性があります。そのため、地上の遠くまで届きやすくなっています。
しかしながら、周波数が低いと遠くまでテレビ電波は届きやすくなるのですが、扱える周波数帯域が狭くなるために、大量の情報を送るのに不向きです。地デジ電波での高画質放送(4k・8k)は、実証実験が始まったばかりです。

【テレビ電波の測定項目】

アンテナ工事を行う際には、次の項目をレベルチェッカー(電波測定器)で測定いたします。


  • 信号の強度(dB):地デジ1チャンネルの帯域(5.57MHz)の総電力を測定して、電圧値(dBμV)にしたもので、電波の強さを表します。
  • MER(変調誤差比):受信したテレビ信号が, デジタル変調(振幅・位相)において、 放送局から送信された振幅・位相と、実際に届いた振幅/位相との差を数値化したもの。25dB以上が、信号品質の受信良好の目安となります。届いている電波に時間的にズレが生じていないかの判断の数値になります。

    ※テレビ塔から送信された電波がご自宅のアンテナに届いていますが、直接届いている電波もあれば、山や近くの大きな建物に電波が反射して届いている電波もあります。直接の電波と反射してる電波が時間的に微妙にズレて届くと、テレビ電波の品質が悪くなります。時間的にズレた電波の良し悪しの判断の数値の事です。
  • BER(ビット誤り率):放送局から送信されたテレビのデジタル信号が搬送中:届くまでの間にノイズなどの影響を受けずに、どれだけ正確に受信できたかを信号の誤り率で数値化したものです。誤り率の値が小さいほど届いている電波の質が良好になります。
    「2.00E-4(2.00×10-4)」以上であれば受信可能な状態ですが、データー誤りがない「0.00」が受信良好の目安となります。レベルチェッカーの表示がE-5以上なら、信号品質は良いとされています。

【テレビで確認できる受信レベル】
その他に電波の強弱を表す単位に電界強度(dBμ/m)というものがあります。これは、テレビに搭載されている受信レベル表示画面の数値とは内容が違います。

  • 電界強度値・・・電波の強さ(送信する力)を表す数値で、単位はdBμ/m
  • CN比・・・キャリア信号である「搬送波」と受信した電波のノイズ「雑音信号」の比で計算した、受信した信号の品質を表す時に用いる数字です。
  • テレビ受信レベル値・・・電波の信号の品質を表す数値です。受信レベル数字は、各テレビメーカーによるCN値から換算する独自の計算方法で表示されています。

    よって、テレビの受信レベル数値は、各テレビメーカーによる独自方式で計算して数値化した値のために、各テレビメーカー同士で受信レベルの数字の比較を行なっても、電波信号の品質の判断にはなりません。
    テレビの受信レベル表示は、アンテナを取り付ける際の、向き:高さ:設置場所の判断及び建物内の電波状態の良し悪しの判断に使用されます。

※地デジ電波及びアンテナについて、今後も色々と追加予定です・・・


地デジアンテナ:平均工事価格

地デジ八木式アンテナ

地デジ八木式アンテナは、写真のように魚の骨の形をしたアンテナです。広範囲から電波を受信できる高性能なアンテナですが、強風や大雨:台風が過ぎ去った後では、方角がズレたり折れ曲がったりと故障+劣化損傷でテレビが映らなくなることがあります。方角の調整又はアンテナ交換を行えば、ほとんど場合テレビの映りは解決します。

  • 方角の調整工事:【¥5,000~】
    測定器で計測しながら、ご自宅に届いている地デジ電波が最大になるようにアンテナの向きを調整します。
  • 八木式アンテナ交換工事:【¥15,800~】
    アンテナが折れたり曲がったりしていると適切な受信ができません。故障+劣化損傷がひどい時にはアンテナ交換が必要になります。
地デジ平面式アンテナ"

【地デジ平面式アンテナ】は、写真のように長方形の箱型のアンテナです。強風への耐久度が「風速50m/s」と安定したアンテナで、一度確実に取付すれば方角のズレはまず起こらないと安心できます。台風が過ぎ去った後での損壊のための交換工事は今のところございませんが、故障劣化した、地デジ八木式アンテナからの交換工事を依頼される事は多々あります。

 
  • 方角の調整工事:【¥5,000~】
    測定器で計測しながら、ご自宅に届いている地デジ電波が最大になるようにアンテナの向きを調整します。
  • 平面式アンテナ交換工事:【¥25,000~】
    アンテナが物理的に損壊していますと適切な受信ができません。故障+劣化損傷がひどい時にはアンテナ交換が必要になります。
その他の補修工事

【テレビが映らない原因】は、アンテナだけとは限りません。アンテナ以外では、ケーブルの劣化損傷+配線の間違い、コネクターの接触不具合、テレビコンセントの劣化損傷、テレビ等の設定の間違いなどがあります。ご自宅内のこれらの受信設備を調査して原因を探しだし、補修工事を行えば、テレビの映りは解決します。

  • その他の補修工事:【¥3,000~8,000】
    測定器で計測しながら、ご自宅のアンテナ以外の受信設備を調査して補修工事を行います。
    表示金額には、使用する機材等の代金は含まれていません。

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